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脈々と受け継がれた、枯流れの庭園。
この庭は家族の歴史からはじまりました。住居の新築にともない先祖代々受け継いだ、庭園の「枯流れ」を移動し再現することが主な依頼の内容で、作業は当時の庭(写真2)を計測することからはじまりました。
新しくリニューアルされた枯流れ(写真1)には、白川砂利や石橋、灯籠や手水鉢[ちょうずばち]・景石(写真4,5)などの、枯流れを引き立てるための和の素材も違和感なくしっくり納まり、印象的な佇まいに生まれ変わりました。また、杉苔を敷き詰めた庭園は地面に起伏を持たせ、背後に背の高い杉をテンポよく配置することで、庭の立体性や奥行きを引き出しています。
その他、庭のすぐ側には景色を眺めながら食事をするためのバーベキュースペース(写真6)を設け、住空間を楽しむための趣向も忘れずに凝らしています。ここには洗い場も設置し、手入れや掃除といった庭仕事も軽快に行えます。裏庭にあたる勝手口(写真3)も庭や住居のテイストに合わせて施工しています。
浅い年月にも関わらず、時代を経たエイジングを感じさせるこの庭園は、施主の方だけでなく、わたしたちにとっても思い入れ深い庭となりました。 |
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